病気の根本原因はミネラル不足
アレルギー疾患もミネラルの欠乏症といえます。たとえばアトピー性皮膚炎や花粉症の患者がたくさん増えています。
こうしたアレルギー疾患は、昔はほとんどいなかったのに、最近になって爆発的に増えてきています。
患者の皆さんは、自分のアレルギー体質を恨み、アレルゲンのダニとか、抗原性の食品のせいにしたり、あるいは花粉のせいにしています。しかし、花粉やダニは二番目の原因であって、本当の要因は、ここでも微量元素ミネラルの欠乏にあるのです。
私は、こうしたアレルギー疾患の患者さんに、バランスの取れたミネラルを摂ってもらうことで、更に超ミネラルという毒性のない代用ミネラルを摂ってもらうことで、きれいに治るという事例をたくさん確認しています。やはり食事がまともで、ミネラルを十分に含んだ食べ物を摂取していなければ、病気からは解放されないということがいえるのです。
またミネラル欠乏症としてよく知られているのが鉄欠乏性貧血です。
赤血球には、ヘモグロビンという物質が含まれています。このヘモグロビンの合成には鉄とビタミンB6が必要ですが、このどちらかが少ないときに起こるのが鉄欠乏性貧血です。そのために代謝がうまくいかなくなったり、免疫力が低下したりします。特に女性に多いのが鉄欠乏性貧血で、生理痛、冷え、さらにはさまざまな婦人病をひき起こします。
ミネラル欠乏による症状だけを述べましたが、ミネラル不足による障害を述べたらそれだけで分厚い本になってしまいます。
数々の生活習慣病をひき起こすミネラル欠乏症は、できるだけ早い段階で発見することが、とても大切だということがおわかりいただけたでしょう。
表2は、こうしたミネラルが不足するとどういう症状が起きるかという一覧表です。
この表にあげられているのは、必須ミネラルとして重要なものが欠乏した場合の障害の一覧ですが、このほかに微量ミネラルの欠乏によるさまざまな障害もあります。