環境の変化がミネラル不足を生む


 動物の血液組成が海水の成分比とよく似ているのも、動物のはじまりが海水の成分を利用することから始まったということをよく物語っています。 ヒトの体を構成している元素にもその名残が見られます。大昔の海水中の元素がうまく利用され、ヒトの体の中に受け継がれているのです。
 やがて、動物が進化してゆくと、海水から直接ミネラルを吸収するのではなく、植物を食べることによって間接的にミネラルを摂り入れるようになっていきました。
 植物は根を使って土壌からミネラルを吸収し、体内に蓄えます。それらのミネラルを自分自身の細胞の代謝活動に役立てるだけでなく、食べられることによって動物の体内にもミネラルを与えます。 私たちが口にする食物からバランスよくミネラルを摂ることができれば、それに越したことはありません。ところが、偏った食生活に加えて、私たちのまわりの環境の変化が、特に農業の進歩がミネラル不足を生み出す原因を作ってしまっています。 何らかの対応を考えないと、ミネラル不足を解消できないというのが現状なのです。