悪性黒色腫(メラノーマ)


悪性黒色腫(メラノーマ)

 一九九六年四月に、肛門付近にできていた悪性黒色腫が肝臓に転移していたことがわかった。 悪性黒色腫は従来からある放射線治療のほか、最近では顕微鏡手術、凍結手術、レーザー手術など新しい手術があるという。初期に発見して手術すれば、五年生存率はほぼ100%になるそうだが、私の場合は違った。初期に発見できなかったのだ。
 メラノーマは初期に発見できないと急速に広がる性質をもっていて、遠い臓器に転移すると、五年生存率は10%以下になってしまうらしい。まさに私はこの10以下にあてはまるわけで、当然、恐怖に襲われた。なぜなら、患者である自分が積極的に、この病気を治すための直接的な努力をすることができないからだ。

 途方に暮れている時に、手術をせずにガンが治るという超ミネラル療法のうわさを耳にした。銀座にあるクリニックの医師が中心となって、その治療をおこなってるというのだ。さっそく連絡を取り相談した。その先生はすぐに超ミネラル療法を開始した方がよいとおっしゃるので、なすすべがなかった私はその言葉を信じて身を委ねた。 治療開始後、半年が過ぎたが自分としては元気の過ごすことができた。それからも病状が悪くなるどころか、メラノーマのことを忘れるくらい健康になり、すでに五年。

 メラノーマと肝臓転移を診断した病院で検査をおこなっているが、今でも担当医はメラノーマが治ったという判断をしてくれない。ここまでくると、いつまでも私を病人にしているのは病院ではないかと思ってしまう。病院側としてこういう理由があるのだろう。メラノーマという肉腫が治るはずはなく、それが治ってしまったとなると誤診を疑われる。そうなれば病院の恥になり、広まると困るので私が来院するたびにこういうのだろう。「いつ病病臥悪化するか分からないので注意するように」と。超ミネラル治療を施してくれた医師は「もう普通の色素細胞(メラサイト)になっているからメラノーマは完治していますよ」とおっしゃってくれる。
 私も実感として、自分が完治していることを確信している。